Resume
オプションは、エラーが発生した作業で再試行を行う機能です。Make.comを使用する際、モジュールで一時的なエラーが発生した場合、問題が自動的に解決される可能性がある場合に便利です。再試行により、エラーを修復し、ワークフローを継続することができます。

Resume(再試行)の役割
- エラーが発生したモジュール(作業)を指定された条件に基づいて再試行します。
- ネットワーク遅延、API制限超過、一時的な障害など、回復可能なエラーで特に便利です。
- 設定された再試行回数と 再試行間隔に基づいて実行されます。
Resume(再試行)を使用する必要がある状況
- 一時的な問題を解決する可能性がある場合:
- API 呼び出し時の応答遅延または制限(Throttle)問題。
- 外部サーバーの接続失敗。
- 一時的なネットワークエラー。
- 再試行でエラーが復旧できる場合:
- 例えば、外部APIで一時的にデータを返せなかったが、数秒後には成功する可能性が高い場合。
- 長期的な作業を自動化する場合:
- 大規模なデータ同期作業で断続的なエラーを処理しようとする場合。
Resume(再試行)の 設定方法
1. エラーハンドラの追加

- Make.comのシナリオ編集画面で、モジュールの上にマウスを置きます。
- エラーハンドラの追加ボタンをクリックします。
- エラーハンドラで
Resume
オプションを選択します。
2. 再試行条件の設定
Resume
オプションを設定するとき、次の条件を調整することができます:
- 再試行回数(Retries):
- エラーが発生したときに何回再試行するかを設定します。
- 例:3回。
- 再試行間隔(Interval):
- 再試行間隔を秒単位で設定します。
- 例:5秒間隔で再試行。
3. 再試行条件の追加 (Optional)
- 特定のエラーコードやメッセージに基づいて再試行するかどうかを設定することができます。
- 例:
HTTP 503
エラー時のみ再試行。
- 例:
Resumeの使用例
例1:外部APIの呼び出し
- シナリオ:外部APIでデータを送信。
- 問題:ネットワーク接続の問題で
HTTP 503 (Service Unavailable)
エラーが発生。 - 解決方法:
Resumeを
使用して5秒間隔で3回リトライを設定。- 3回目の試行で成功すると、ワークフローが正常に継続されます。
例2:メール送信
- シナリオ: SMTPサーバー経由でメールを送信する。
- 問題: サーバーが一時的に忙しいか、応答しない。
- 解決方法:
Resumeを
使用して10秒間隔で2回再試行。- 再試行が失敗した場合、エラーを記録するか、次の作業に移る。
Resume使用時の注意事項
- 再試行制限の設定:
- 再試行が多すぎると時間とリソースを浪費する可能性があるため、適切な回数と間隔を設定します。
- 復旧可能かどうか判断:
- エラーが一時的な問題であることを確認してください。サーバーの設定問題や誤ったリクエストは再試行で解決できない場合があります。
- ロギングの追加:
- エラー発生時に記録を残して、問題が繰り返される場合、原因を分析できるように設定します。
Resumeの概要
項目 | 説明 |
---|---|
役割 | エラー発生時にモジュールを再試行し、復旧を試みます。 |
使用例 | ネットワークエラー、API応答遅延、一時的な障害復旧。 |
設定要素 | 再試行回数、再試行間隔、特定の条件でのみ実行。 |
注意事項 | 再試行で解決する可能性が高いタスクにのみ使用し、無条件に繰り返されないように条件と制限を設定します。 |
Resume機能を効果的に使用することで、ワークフローの安定性と自動化を高めることができます。